【説明なく、只『在る』】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ビジョン心理学のチャック・スペザーノ博士の書籍を久し振りに紐解くと、詩人 E・E・カニングスの引用が目に止まりました。

以前は何とも思わなかったのに、今日は心に止まります。
『一万の星にどう踊らないかを教えるより、一羽の小鳥にどう歌うかを教えたい』
私は、海辺のサロンに来るようになってから、更に小鳥の囀りをよく聴くようになりました。
これまでも賑やかな囀りに起こされるような環境でしたが、今は更に、どこを歩いても小鳥が歌っているからです。
聴き惚れて立ち止まることもしばしば。
詳しくはないけれど、日常の大きな要素として美しい囀りが在るのです。
引用した詩の解釈はさておき、
今の私は、
『一万の星からは静かな佇みを、小鳥からはその歌を学びたい』
と思うのです。
ただ耳に心地良いということではなく、
必然から為る、織り成された行為。
思惑を超え、削り取られ磨かれ、厳しく研がれた姿が美を湛える。
海辺や森の中に居ると、そういうものたちに包み込まれるのを感じます。
説明はなく、只『在る』。
そのことを学びとりたいと今思うのてす。
20190710